【小論文】機械設計技術者試験1級【再現】②

機械設計技術者試験1級の小論文を練習した時のものを公開します。今回のはいまいちな出来ですが、骨子やキーワードなど、一部でも参考になるところがあれば幸いです。テーマはR2年「部門の士気と設計効率について」です。

部門の士気と設計効率について

部門の士気は、リーダーが左右する。リモートワークや時短勤務など働き方も多様化するなかで、私の所属する半導体製造業界においては需要の高まりもあり、短納期かつ高品質のアウトプットが求められる。部門としても売り上げなどの数値目標を達成するべく人力するうえで、緊密なチームを結成し、設計効率を上げていくには以下の方策が必要だと考える。

1.積極的にコミュニケーションをとる

緊密なチームを作る為、コミュニケーションは欠かせない。

1-1.個人の事情を理解する

コミュニケーションを取るなかで、業務上考慮すべき家庭の事情や健康面を知ることが可能になる。設計部署は納期に追われる日々であり、長時間労働が常態化している。設計という思考作業において個人のスキルを最大限引き出す為には、適正な業務配分も検討しなければならない。これらは、自ら相談しにくい性格のメンバーがいることも考慮し、リーダーが積極的にコミュニケーションのきっかけを作ることが重要である。

1-2.業務においては質、レベルの管理、進捗や希望を加味した人的配置を行う

私の部署では個人のやりたいこと、叶えたいことが重視される。これは個の士気に大きく関わる特に若手はチャレンジ精神に溢れており、私が担当する半導体製造装置においては機械が少ないが、駆動部や機構部の知識を身に付けたいと思う者も多い。機械設計の中でも経験や知識が必要とされ、装置の要であるからだ。これを実現するには、若手と経験豊富なベテランでチームを組むことで効率的に知識を得つつ、不具合が起きた際のリカバリーも滞りなく実施し、顧客の信頼を維持しなければならない。リーダーが取るべき手段は、機会を逃さずにメンバーを割り当てる、チャレンジに伴うリスクを排除する。具体的にはDRや検図の際にミスを排除する。併せて進捗確認を怠らないことである。そして、メンバーの希望や事情を知る為に普段からコミュニケーションを取ることが必要である。

2.標準化の推進

設計効率を上げる為には、標準化の推進が欠かせない。実績のある製品を標準化することで、安易な設計変更による不具合を防ぐことができる。さらに、標準を使用することでコストダウンや工数の削減に繋がる。

私の部署での半導体製造装置を例にあげる。標準は顧客から要求の多い仕様をラインナップ化し、社内の標準チームが維持管理している。管理の内容としては、その時々での顧客推奨仕様の入れ替え、コストダウン部品への置き換え、成型化の検討、生産中止機器の最新化などがある。これにより、設計当時の技術が最新化され、すぐに使えるように維持されている。そして、受注設計の場合は基本的に標準を使用し、特注部分のみの設計でよくなるため、効率化に貢献している。また、組立図においては、選択式の仕様をまとめて記載しておくことで、組み合わせごとで新図を書く手間を無くすことができる。さらに、部品レベルでも標準品は価格が決まっている為、安易に新図にしないことでコストを抑えることができる。以上のように標準化には様々なメリットがあるが、注意すべき点もある。設計変更の際に、標準がそうしているからと自身で検証することを疎かにしてはならない。標準を使用して不具合が起きた際には、標準へのフィードバックが必要である。こうした活動の積み重ねにより、標準は維持されていくのである。総じて、設計効率化に取り組むうえで、標準化の推進は欠かせない。

最後に、自身の技術とリーダーシップを高めていくと共に、強力な設計技術者集団を構築し、効率的な設計をするなかでより良い製品を世に生み出していきたい。

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以上が練習時の再現小論文です。

導入部分は問題なかったようです。

1については、骨子を基にまとめられている点を評価していただけました。

2.標準化の推進については、初めて読む人は理解しづらい内容が多いと指摘を受けました。

自分で書いていても、あまりまとまっていないなと感じました。文字数が多くなってしまったこともあり、説明が薄くなってしまいました。

文末(最後に~)は問題ないとのことです。

以上、少しでも参考になれば幸いです。

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