機械設計技術者試験1級の小論文を練習していた時の再現小論文を公開します。今回のテーマではあまりうまく書けませんでしたので、部分的に参考にしていただければ幸いです。テーマはH24「若手技術者のスキルアップについて」です。この時は練習2回目ぐらいで、骨子ごとに採番もしておらず、全体的に読みづらいです。。今回はあまり参考になる部分はないかもしれませんが、NG例としてあえて公開します。
若手技術者のスキルアップについて
各企業においては、少子高齢化に伴い新入社員も不足状態にある。その中で技術開発を持続していくには若手のスキルアップが必要不可欠である。私自身の現状は指導を受ける立場であるから、若手目線で望む指導方法も含めて述べていく。(不要)
まず、指導者と若手は積極的にコミュニケーションをとることが必要である。設計スキルはカタログや仕様書を読むだけで身につけることは難しく、過去の経験則に倣うことが多い。それを知るうえでコミュニケーションは欠かせない。しかしながら業務の中では、初めから全ての説明をされることはほとんどない。私が所属する部署で例えると、配管ラインのある部分に機器を追加するという設計があった場合、その機器の役割や前後の配管構造について説明が十分にされない時がある。理由として考えられるのは設計工数の短縮と、そこまでの説明をしなくても作業完結が可能な点がある。だがこれでは若手の成長機会を損失している。ここで若手に必要なのは不明点を質問できること。指導者に必要なのは簡単にでも全容や付随する知識を伝えることである。若手のスキルアップが進まない要因として、
・言われたことだけをこなす
・わからなければ聞きに来い
という若手、指導者双方受け身な点にあると考える。これを解消するには、いずれの立場においても積極的なコミュニケーションを推奨する環境づくりをしていかなければならない。
次に、組織の柔軟性が必要である。
若手が新たなスキルを身につけたいと思った時、それに応えられる組織であることが望ましい。いくら若手に主体性があっても、組織が何も行動しなければ意味がない。具体例を一つあげると、若手がジョブローテーションを望む時には後押ししたい。機械設計にも様々あり、請負業務においては開発設計、標準設計、受注設計などがある。ここでの人員配置と若手の希望が必ず一致するというわけではなく、所属部署の状況や顧客の要求が優先される。仕事に優劣は無いが、ベース設計からのマイナーチェンジやドキュメント整理が多い受注設計だけをこなしていては限られた知識に偏り、また新たな知識を身につけるまでに時間がかかる。その為、可能であれば若手も一から設計を行う開発設計で経験を積めることが望ましい。このように入社後配属された部署、客先向けの設計だけを続けていく場合には、専門性が育まれる一方で知識の幅が狭くなるデメリットがある。したがって、若手のスキルアップには若手の希望に沿えるような組織の柔軟性が必要と言える。
最後に、指導者自身がスキルアップし続けることも重要である。若手のスキルアップは指導者が左右すると言っても過言ではない。CAD操作に始まり、加工組み立て可否、設計データのBOM管理、ミスや不具合のリカバリー方法など細かなところで上長あるいは指導者の知識に頼らざるを得ない時がある。管理を行うようになると難しいことだとは思うが、最新の技術や顧客のニーズに追従してチーム全体にフィードバックすることで、品質がよく安全な製品を設計することが可能になる。若手が自己学習することは欠かせないが、次々とチャレンジできるような環境で若手のスキルを引き上げられるところは組織として強い。
私が指導者の立場になった時には、上記のようなマネジメントスキルと技術力を兼ね備えた機械設計技術者を目指したい。
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以上が今回の小論文の内容です。
最後に~~と言ってからが長いですね。(添削でも指摘されました。)また、若手、指導者双方受け身な点~~の部分で、ダメ出しで終わっていると指摘されました。精神論ではなく、方法論で書くのが重要とのことです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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