令和6年度機械設計技術者試験1級に合格したので、体験談を公開します。
3級、2級同様、1級も過去問を繰り返し解きまくることで合格可能です。
私は2級に合格した翌年に1級に合格しました。1級の計算問題は2級と大差ない部分もある為、直後に受験できたのは大きかったです。
勉強時間
1級は約200時間勉強しました。2級の時は400時間程度かけた為、半分の時間で合格できたことになります。そもそも時間が限られるなかの挑戦でしたので、空いた時間に可能な限り勉強しました。
仕事は相変わらず9時-21時の毎日でしたので、平日は合計1時間勉強できれば御の字。休日は少なくとも3時間、可能な日は5時間以上していました。試験までの勉強期間では、何度か「勉強していないと不安になる」時期がありました。
勉強方法
過去問10年分を3周解きました。4年分自費で購入しており、残りは会社にあったものを借りました。
1級に関しては過去問の類題が頻出されているため、特に参考書は使わなかったです。
設計管理
1-1は穴埋め形式ですね。
設計管理に関しては社内の1級取得者より、「ものづくり白書の概要だけは読んでおいた方がいい」と聞いたので、さらっと読みました。
1-2では、だいたい聞いたこともない横文字についての私見が問われます。横文字の意味がわからなくても、問題文の前後で言っていることの雰囲気から題意を予想し、自身の業務環境や経験と絡めて持論を展開しましょう。
機械設計基礎
難易度としては2級の応用総合相当かと思います。実際、応用総合の類題も出題されています。しかし、この機械設計基礎が難しい時もあります。そういった時は2限の実技課題が比較的易しくなっていますので、諦めずに食らいつきましょう。
環境経営関連
2級でも環境安全分野という類似の設問がありましたね。大きく異なるのは記述式の回答になった点ですかね。この科目も、環境や社会課題のキーワードに関する知識を問われているわけではなく、設問に対して「あなたが機械設計技術者としてどう考え、どう対処するか」が問われています。
付け焼き刃の知識を薄く広げるのではなく、自身の業務領域での環境に対する取り組みや、一般市民としての取り組みが書けるとよいかと思います。
実技課題
1級の本丸ですね。おおよそ1,2限で合否が決まる雰囲気があります。小論文は、1,2限の出来がボーダー付近の時にプラスになるか否かではないでしょうか。(※あくまで合格時の手応えからの経験則です。)
実技課題は5問中3問の選択です。少しでも解答手順を書けそうな設問に狙いを定めます。
ここで重要なのは、記述式なので部分点を全力で取りに行くことです。全ての問題に目を通してみて、どこかの小問の公式が確実に分かりそうならその設問を選ぶべきです。1問めがわからないからと捨ててしまうのは勿体ないです。
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